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ゲームを通して熱狂と継続の戦略の凄さを知る
こんにちは。長崎市のピアノ教室、スタジオアポロ主宰の野中です。
いつもご覧頂きありがとうございます。
あっという間に12月ですね。
暦の変わりと共に急に冷えるようになりましたが、暖かくして元気に乗り切っていきましょう。
少し先月のお話を。
11月初め、ポケモンGOのイベントがあるとのことで、スタジアムシティが近い教室周辺も大賑わい。
ピカチュウやデンリュウのサンバイザーを付けた方々が楽しそうに行き交う姿を目にしました。
イベントのニュースを見て、私もふと「少しだけ覗いてみようかな」と1週間程前にアプリをインストールしてみたのですが、イベントのチケットを購入していなくても参加できるものがあったり...と、気づけば夢中になり思いがけず楽しい週末となりました。
実際に触れてみて驚いたのは、ゲーム内に人が“続けたくなる仕組み”が随所にちりばめられていること。
自分なりに観察してみると、ポケモンGOにはこんな要素があります。
①「集める・コンプリートする」という要素
まだ持っていないポケモンに出会う、更にそこにサイズ違い、色違いというレア要素(個体値、技構成、メダルや実績までこだわることもできる)
「集める対象」が常に更新され続けるため、達成と未達成のサイクルが終わらない=熱量が冷めにくい。
②コミュニティがある
1人で遊ぶと飽きるようなコレクションゲームでも、レイドバトルでの協力、フレンド間のポケモンの交換、コミュニティデイの一体感など他者とのつながりがモチベ維持になりそう。
③細かいタスクが膨大、更新スピードが速い
このゲームでは日々、細かいタスクの入れ替わりがあって10匹捕まえる、木の実をあげる、など一旦立ち上げれば簡単に終わるようなものが多くあります。
数分で終わる小さなタスクが常に更新される継続の原因になりそうです。
④誰でも参加できる敷居の低さ
小さな子でも操作性に加え、大人(昔ポケモンが好きだった層)にも刺さる世界観。
世代の壁を超えて遊べる=参加人口が多い
ポケモンGOの凄さは、
コレクション欲と達成欲
コミュニティの熱量
絶えないスモールステップの更新
世代を超える参加しやすさ
これらが同時に成り立つことで、長く続きやすくなるのだと感じました。
実は私自身未だにゲームは続けていて、日常のちょっとした楽しみになっています。
(イエロー、金銀〜エメラルド世代なので、ルギアに大喜びしました♪)
楽しそうなものをちょっとだけ覗いてみたことで分かったことがありました。
どんなことに、どんなものに人は夢中になるのか?
私自身、教室を続けていくなかでずっと考えてきました。
頑張る/頑張れる/頑張れない。その違いは何か。
みんなが熱中するゲームを見ていると、多くの場合、“根性”ではなく“仕組み”が人を前に進ませるのだということに気付きました。
「がんばれ!」と背中を押すのと同時に勝手に前に進みたくなる道をつくること。
それが、続く人と続かない人を分けるのではないか。
ピアノも、最初から努力が楽しいわけではありません。
基礎練習や読譜力、指づくり…地道さを含む学びです。
だからこそ私は、努力を“苦労”ではなく“夢中の延長線”に置いてあげたい。
小さな達成が積み重なること
挑戦が自然に続くこと
「できた!」を確実に体験できること
誰かと喜び合える環境であること
この4つを大切に、お子さまの気持ちが前に自然と進むようなレッスンを心がけていこうと改めて思いました。
そして、お子さまが夢中になっているあらゆることを尊重しながら、同じ目線でいれる大人でいたい。
そこにある感性や好奇心こそが、成長のエネルギーになると信じているからです。
(人の夢中に興味関心を持つことは誰かに何かを届ける仕事をしている人にとって、すごく大切なんじゃないかなと思っています。逆に、誰かが夢中になっているものに対して簡単に「それの何が楽しいの?」と言ってしまうことは、その人の心にある熱や努力を、雑に扱ってしまうことにもつながるのかもしれない。)
根性論に頼らない教育は、甘えではなく、人の心の仕組みに誠実であろうとする姿勢だと思っています。
ピアノを通して、“気づいたらできるようになっていた”そんな体験を重ねられる教室でありたい。
そんな想いで、日々レッスンを行っています。
12月から4名、新しくご入会頂いた生徒さんたちのレッスンがスタートしました。
大切なお子さまをお預けくださり、本当にありがとうございます。
これからも、心地よく通っていただける教室づくりを丁寧に続けてまいります。






